どんどん大人になっていく君は一言囁くだけで私の顔が赤く染まる。
そんな不意打ちなんてずるいよ。
「好きだよ。」
ぼそっと耳元で一言。
少年の声。高くて、女の子のよう。
今まで誰からもそんな事言われた事なかったし、
耳にかかる息がくすぐったい。
でも、何よりも子供だと思っていた君から言われて意識しないわけがないよ。
「コッコーラル?!からかうのはよしてよ。どこでそんな事覚えたの?」
「からかってなどいない、かと。どこで覚えたなんて聞くのは野暮。」
的確に質問に答えていく君が憎たらしい。
私だけドキドキするなんてなんだか負けた気分。
「・・・フェア?怒った?」
「私も。私もコーラルの事、好きだよっ。」
これからどんどん大人になってく君に
こんな言葉をずっと囁かれるなんて考えたら心臓に悪い。
だから、かっこよく不意打ちなんてしないで?
fin
【09:不意打ち】
あとがき。
初コーフェア。
ゲームでのコーフェアのまとめみたいな。
なんかたまにフェアって言うの反則じゃね?
とか思いながらクリア後の妄想でっていうフライトプランに憤りを感じながら書いた作品。
コ-フェア大好き。少ないのが悲しい。
同志募集。