ほら

いい子はおねんね。







*disappoint*





やめて、お願い。




「ガイ」






ダメだ。




「どうしましたの?
 ・・・気分が優れませんか?」







心配そうな顔。

今の俺は・・それさえも歪めて

好きにできる。

一欠片の欲望は増長し、

良心、理性さえも許さない。




いつだって、君の『優しい』俺ではないんだ。






「ナタリア・・・?」


一生懸命の平静。

そのまますぎてくれ。





「もう・・・、寝よう。
 俺は、疲れたみたいだ。」





ニコリと笑う。

これ以上君がいるなら好きにしていい?





「えぇ、そうしますわ。
 だけど、したい事が1つあります。」






少し俯き加減に言った。

そう言ってすぐにナタリアは

俺を抱き締めた。




ギュッと抱き締めた。






「・・・震えてますわ。
 まだ治りませんの?」






この震えは女性恐怖症の物ではない。

震えてるのは君が愛しいから。




この欲望を、どう、表したらいいの?






「まぁ・・、そんな貴方も好きですわ」





ぎゅ・・・とさらに力の入る抱擁。

愛しい、

愛しい、

愛しい―・・・・・。






君の思ってる俺とはまるで違う。

期待はずれしてしまうよ?

それでも、

いいかい?







失望される。



やめてくれ、これ以上壊さないで。







―Fin―







あとがき
書いといてなんですが・・・・・ガイじゃない。[オイ]
でも優しいだけじゃダメだと思うんですよね。
少し欲望があった方がいいです。ガイ君。