空は遠い






*青空の果て*















「何を、みていらっしゃいますの?」


彼女の声で気付く。

物思いにふけっていた事に。





「ん・・・、空をちょっと見ていたんだ。」




本当に感じていた事は

今だって感じていて

今ならできるんじゃないかなと

幻想をただ言ってみたりできる

最近は本当に現実にできるとだって

感じてる。






「空ですか?
 今日はとてもいい天気ですわ。」


ニッコリと笑う君の笑顔。

今晴れている太陽は君のために晴れているに違いない。




「なぁ、思ったんだ。」



ふと思った事を言ってみる事にする。



「なんですか?」




「小さい時はさ、もっと背が伸びたら
 空にだって届くと思っていたんだ。
 だけど実際は違うだろ?

 そんなときよりも大きくなって
 アルビオールだって出来ていて
 空を飛ぶ事はできるけど空はもっと大きくて
 ・・・・今考えただけでも疑問は解けなくてな。

 だけど思ったんだ。
 君に会えたから、思えるようになった事。」

「まぁ、それはなんですの?」



少し真剣に聞いている君がとっても可愛くて

少しからかおうと思った。


「俺はこの空の下で生きてるんだって。
 愛しい愛しいナタリアの傍で眩しい君の笑顔が
 眺められるんだと。




 空は遠い。

 だけど君はこんなにも近くにいるんだから

 それだけで幸せだなぁって思うんだ。」













-fin-















あとがき
ある人のキャラソンを聞いて思いついたもの。
キャラソンもあなどれないなぁと思いました・・・。