*ティータイムラプソディ*











ゆっくりしたい時間はいつだってある。

忙しい毎日。息をつく時間すらない気がするこの頃。





ふぅ、と一つ溜め息。

そうね、こんな日は紅茶でも飲みたい。






「ナタリア様、お疲れですか?」

気を使ってくれたガイ。

少し冗談めいた言い方で和ませる。



「えぇ、すこし。
 気を使ってくれてありがとう。」

ニコリと笑ったつもり。

ガイは私に微笑み、一言言った。




「紅茶でも、飲みませんか?」



思わずビックリしてしまう。

心を読まれたみたい。

ふっと笑ってしまう。



「えぇ、私も丁度飲みたかったんです。」





ガイは私に近づき一礼をする。



「かしこまりました。」







ガイはそのまま準備に取り掛かった。

頼もしかった。





美味しい紅茶でも

飲みましょう?

のんびりしたこの時間

いつまで続きましょう?




いつまでも続いていてほしい。

いつまでも一緒に時間をすごしたい。











「ガイ、私も手伝いますわ。」












−fin−