まさか、あの博士が女だとは。
まだ女だけじゃ驚かないさ。
こんな変なやつだとは。

STRANGE GIRL


「なに?なんか私についてる?」

目の前にはあの稀代の天才科学者ハロルド博士―

ハロルド・ベルセリオスが立っていた。
読んだ本によると戦争に多大な貢献をし、
ソーディアンを作って地上軍を勝利に導いた博士なのである。

それ以前の事は書いてなかったしその後の事も書いていなかった。

それだけで男と思ってしまうのは失礼なのかもしれないが。

「なんかいったらどうなの?」


膨れっ面の彼女は歳よりも若く見える童顔。
身長も低く可愛いと言う部類に入る女性。

「別に何も無いが。」
「ふーん。あっそ。」

超がつくほどの気分屋でただ見ているだけでも怒る時もある。
しかも我が侭で軍のたんこぶ扱いされるときもある。

「今、私の悪い所考えてたでしょ?ホントにアンタはうるさいって言うか。
ま、あんたがうるさく無くなったら変だけどねー。」

隣にいても言葉でいわないのはこの場所が心地良いから。
ハロルドは鋭い。
分かっているからこそ僕の神経を逆なでする事もいうし何もいわずに隣にいてくれる。





なんて変な女なんだろう。
僕の隣にいるなんて。

そう思っているのに
いつのまにかハロルドを見ている自分がいる。
なんておかしな事だろう。

あの有名な博士は可愛い女性。
そして気になって仕方ない女性。










fin


【3・ハロルド】
お題ハロルドです。ジューダス視点。
ジューダスがハロルドをどう思っているのか書いてみました。

とても時間がかかってしまいした。【汗
お題頑張んなくちゃなぁ・・・。【ヲィ