嫌な夢を見た。
愛した人を失ったあの時の夢。
そして愛する人がいなくなる夢。



このところいつも見る夢。
非常にリアルで目覚めが悪い。

隣にはすやすやと寝息を立てて寝る君。
夢で、いなくなってしまう人。


隣を見るたびいるんだと言う安堵感。
確かに存在している。
その夢を打ち砕くぐらい、満たされた物がある。

満足そうな寝顔にキスをする。
そうする事によってあの夢を忘れるために。



こんな夢を見るのはきっと怯えているから。
確かに存在しているのに過去と未来の存在。


はぁ・・・。とひとつ溜め息。
なぜこいつのことを好きになったのだろう。
どうして知りたいと願ったのだろう。
心に解いを求めたけど多分目の前にある寝顔の奥に隠れてる。



まだ早い朝。
こうやって寝顔を見ているのもいい。
限られた時間だけの至福の時。




黙っていればかわいいのになんて
心にもない事を思ってみたり。
本当は全てが叶わない。そう何もかも。







朝の優しい時間。
夢見の悪い自分は君が隣にいるだけで
幸せな気分になる。



心に解いを求めたけど多分目の前にある寝顔の奥に隠れてる。









10:過去の女性
あとがき
ただ一緒に寝てるという新事実が書きたくて。[コラ
ジューダスの戸惑いが伝わればなぁ。