お前を追いかける夢を見る。
終わりは決まってお前が消えていく。
あんたなんかにつかまるものかといわんばかりに。
そして目が覚める。






目覚めの夢







隣にはスヤスヤと寝息を立てて眠るお前がいる。
昨日の事を思い出して少し恥ずかしい気持ちになる。
そんなことを思う僕は女々しいのだろうか。
何回かそういうことはしてきたがいまだに慣れない。
そしてそういうことをしたときに限って見る夢。
なんだか悔しいのと情けないのが入り混じり、 こいつには敵わないと本能で悟っている自分が情けなくなる。




こいつはいま、どんな夢を見ているのだろうか。
愛しい顔。その顔は普段見せないくらい微笑んでるから気になる。

時計を見る。 いつもより早くにおきたらしい。
そしたらまだ起こさないほうがいいな。変に起こして怒られるのはもう嫌だ。


ふとベットに目をやる。
下着姿の君が布団を被らずに寝ている。
まったく・・・風邪でも引きたいのかなんなのか。
少し恥ずかしいじゃないか・・・。

足の下にある布団を掛ける。
少し乱れたシーツに汚れがないか確かめて。





「ジューダス。」
振り返ると寝ている君がいる。
あまりにはっきりしていて起きたのかと思った。



着替えを済ませた僕はベットの横により、寝顔を見た。
可愛い寝顔。頬を撫でる。
そうするといきなり手をつかまれた。
ハロルドは起きていたのだ。


「つかまえたっ!」






それからというものその夢は見なくなった。
僕が追いかけるのではなく追いかけられる方だったとはな。






FIN





あとがき
ただね、イチャイチャしてるんだよ彼らもっていうのを出したかった作品。
どうしてもハロジュになってしまうよ・・・。
カッコイイジューダスが書けない・・・[汗