そんなに私を愛した事を悔やむの?
別に間違ったっていいじゃない。
間違う事を恐れるよりも、間違って考える方がいい。
時間が無い私達でも、成長していたいから。
「なに暗い顔してんの?辛気臭いわね。」
「別に普通の顔だ。」
きっと考え事をしてる時の顔。
私には劣るけど頭いいくせにいつもネガティブなあんた。
もしもとかそういう風にとってつけては悩んでいるのだろう。
努力したって解決しないことは考えなきゃいい。
あとは信じるものに祈りでも捧げときゃあいいのよ。
「お前はいいな。」
「何が?」
「強いんだよ。こんな状況であっけらかんとしていられるんだから。」
心地良い風が吹く夜。
星が瞬いては、消える。
まるでそれは生命の儚さを感じさせる物だった。
「だって、他に何をしていればいいの?」
「・・・そうなのかもな。」
ジューダスの横顔は、白い肌に紫色の瞳が長い前髪で隠れている。
漆黒の闇に溶けるくらい、黒。
でも、周りの星が霞む位、きれい。
「僕がここにいる事が間違っている気がするんだ。」
ポツリとつぶやいたジューダス。
からかって言ってる訳じゃない。そういう人じゃない。
けど、許せなかった。
「あんた自身を否定するなんていい度胸ね。
あんたに惚れてる私を否定するつもり?
人生間違ってもいいけど、それだけは間違わないでくれる?」
間違ったってやり直せる時が来る。
成長した自分が、やり直せるようにと信じてる。
fin
あとがき
ハロルドの最後の言葉をいわせたくて書いていたような物です。
ジューダスはネガティブなのでハロさまのポジティブさを分けたいですね。
わがままハロさまさいこー!!