どうせ、有り得ないのなら

今日の珍しい天気にのせて。







*雨夜の星*









煌く雨と星。

なんてコントラスト。

有り得ないような今日の夜。





星はまるで誰かを泣かしているみたい。





素敵な例えでしょう?




「ハロルド、こんな雨の中外に出ていたら風邪引くぞ。」

「今日は特別よ。雨に星。素敵じゃない?」




流れた星達はまるで逃げるかのよう。

逃がすものか、

すべてにお願い事をするように見つけてやるのよ。





「なにがしたいんだ?」

「ロマンチックに語り合おうかしら?」

「柄じゃないな・・・。」



少し照れたジューダス。

暗い夜に吸い込まれはしないだろうか?

その白い肌は、見事な夜の対。



「違うのよ、雨の日に流れ星なんて素敵じゃない。
 お願い事したら、何でも叶いそうよ?」

「非科学的な事を言うのだな、ハロルド。」



すこしギョッとした、綺麗なジューダス。

なによ、私だってお願い事するのよ。




「どうせなら、こんな有り得ない天気なんだし
 何でも叶えてくれそうな気がするわ。」

「・・・あぁ、そうかもな。」



雨は泣くように降っていて

煌いた星は今までどおり。




キラリ、一つ星が流れた。







「ジューダスといつまでも一緒に入れますようにっ。」










有り得ないことは分かっているんだけど

ひっくり返ったら素敵でしょ?

星にお願いしてる場合じゃないかも、なんて

考えつつ、今日は有り得ない天気なんだから

関係ないと言う事で。










星は誰かを泣かしているみたい。


ほら、素敵な例えでしょ?






-fin-






あとがき
雨夜の星っていうのは有り得ない事を差すそうです。
ハロルドがこんな事言うのも有り得ないし、この願い事は有り得ないから
書いてみましたvv
最終的にはハロルドには泣いてもらいたい!!
小説で書いちゃうと、ハロルドが偽になりそうなので・・・・・!!