「時が止まれば良いのに。」
*何でも無い夜*
相変わらず夜は暗くて
この先明るい夜など無いだろう。
蝋燭は燃えていた。
静かに、燃えていた。
私達は二人で部屋にいた。
ほんの5分前くらいは喋っていたのだが
今はどちらも黙っている。
そんな時間も今では心地よい。
いや、前もそれは変わってないだろうけど。
これが永遠に続けば・・・・・。
なんて。
「なぁ、ハロルド。」
「なぁに、ジュ−ダス。」
お互いが口を開いた。
綺麗なジュ−ダス。
貴方といれて本当に良かった。
「いまさっきから、何分経った?」
「・・5分ぐらいじゃないかしら?」
「そうか・・・・。」
ジュ−ダスは何もいわず外を見た。
瞬き一つしなかった。
「時が・・・・」
「え?」
急にジュ−ダスがポツリと呟いた言葉。
―トキガトマレバイイノニ
「今僕達は何もしてなかった。
一歩も動かなかった。
でも時間は動いていた。
風も流れるし、無意識のうち
呼吸だってしてた。
・・・なんだかそれが悔しくてな。
今の僕はおかしいようだ。流してかまわん。」
苦しそうにいった言葉。
私はジュ―ダスを抱き締めた。
強く強く優しく。
例えこの時が世界に残らなくても
例えこの時が歴史と違っても
例えこの瞬間が
私達のキオクから無くなっても
蝋燭は消えていた。
静かに夜は、流れてる。
-fin-
あとがき。
期末が近いというのに授業中に書いたもの。
いけません。だから今こんなにも頑張んないといけなくなるんだぁっっ。
ハロジュが目の前でイチャイチャしてくれるなら寝ないで勉強します。【警察呼んでェ】