宿屋の中で

私は外を見つめていた。




窓を見ると綺麗な星が輝いていた

辺りは真っ暗で

とても綺麗だった。





なんとなくそれを見ていると

一人を感じた。

星はあんなにも輝いているのに。

何故、私はそう思ったのだろうか?

よく分からなかった。











「ティトレイ。」

「ん?どーかしたか?」

近くにいたティトレイに話し掛ける。

よかった。私は一人じゃない。

あの星達のように近くに人がいた。



「別になんでもないわ。

 いまとても星が綺麗だと思わない?」

「んー?そーだなぁ。

 毎日見てるけど毎日違うもんなっ。空とか花とか。」



ニカッと笑ったティトレイは

窓から顔を出し、んーと気持ちよさそうに声をだした。





「散歩にでも行くか?」

「それはいい考えね。」


外が危ないとか、そういう事は考えていなかった。

ただ誰かといたくて星と同じになりたかった。

ティトレイはまた笑った。

つられて私も笑った。

とても安らいだ。












宿の中が温かいのか、外が涼しいだけなのか。

とても好きな温度だった。








「外はやっぱりいいよなーっ!」

「夜なんだから少しは静かにしなさい。」

「へーイ。」

「でも、ティトレイが静かって言うのも気持ち悪いわね。」

「何だよ、それー。」



二人で微笑み合う。

気持ちは充分すぎるほどに溢れてて温かかった。




地面に咲いた花達は

月明かりに照らされて昼とはまた違う魅力をかもし出していた。

私は何故だか知らないがとても惹かれていた。






「きれいね・・・」

「そうだな、昼と夜でこんなに表情が違うんだもんな。

 まるでヒルダみたいだ。」

たぶんティトレイは今日のことを言っているんだと思う。

今日の私は素直だから、そのように例えたのだろう。

「そうかしら?」





にこりと笑う私。少し顔が赤くなったティトレイ。

とっても可愛かった。

私が花ならティトレイはミツバチであって欲しいと

一瞬でも思ってしまう。

とても我侭だと思う。

だけれども、そんな自分が好きになれていた。




「もう、戻ろうか。

 ヴェイグ達に迷惑かけちまう。」


まだ少し顔を赤らめながら笑うティトレイは

とても愛しかった。


「そうね。その前に・・・。」

「ん?」

「抱き締めてくれないかしら?」












たとえば今地震が起きたら?

ティトレイはそんな顔をしていた。

ただただ驚いたあと

照れていくのが分かった。








「きょ・・・今日はやけに素直なというか・・。」

「いいのよ?してくれなくても。」

「いやいや、します。させてください。」

くすくすと私は笑った。

むーとティトレイは照れながら顔をしかめた。

こんな私でも構わないわよね?






ギュと抱き締められる。

きつく優しく。

とっても温かくて優しい匂いがした。

「いいにおい・・・。」

「ヒルダもいい匂い。」

ふとティトレイの顔を見てみると

とてもにやけていた。

多分私もそんな顔をしているんだと思う。

優しくて気持ちよかった。

時が止まりそうだった。

少し、止まってくれてもいいのにと考えてしまった。

いけない事なのだろうか?










星達の輝き





一人を感じたんじゃなくて





誰かといたかったのかもしれない。





綺麗に咲く花に惹かれたのは





貴方に似ていたからなのかも知れない。





今私は少なからず輝いている。





貴方といっしょに。







-fin−







あとがき



こんなかんじでしょうか?
私にはリバースと言うものは
ヴェイクレ、ティトヒル【ヒルティトでも可】、マオアニなんです。
ノーマルに徹しています。
isaraしかゲームやってないからよく分からないままにかいた代物なので
あんまり気に入ってません。[オイ