恋する純情な思いで5のお題


1:胸が高鳴る 【ルクティア】



胸が高鳴る。

君を見るたび

君を見つめるたび

あー、もどかしいくらいに。

ドンドン高鳴って

うるさいんだ。



「・・・ルーク?
 もう、治療終わったわよ?」

「えっ?あ、ありがとう。」

「まだ痛いとこあるの?
 隠してるならいってよね。」


じゃぁ、

できることなら

この胸の高鳴りを

治してくれないか?


・・・なんていえるわけないじゃん。




声が聞けるだけで嬉しくて 【ハロジュ】



些細な言葉が俺の耳に。


「おはよう、今日も早いのね。」

「お前こそ。」


朝の音とともにお前の声。



噛み締めるように思う。

こんな言葉でも

些細な、少しだけの言葉でも

とても、とても

嬉しいんだって。


もう何も望まないから

ひとつだけ。

お前と一緒に、朝から夜まで。

叶えてはくれないのか?


声が聞けるだけで嬉しくて。




知らないうちに見つめてた 【ティルアリ】



綺麗な薄い金髪。

美しい蒼の大きな瞳。

細い肢体。


まるで人形のよう。

抱きしめられるなら

抱きしめてしまいたい。

折れるほど、抱き締めたい。


「・・・・ティルキス?
 何度目?
 そんなに見つめられると照れるわ。」


知らないうちに見つめてた。




きっと顔は真っ赤 【ガイナタ】



何も出来ないからって

思ってたら

何も言えないからって

思ってたら。


「貴方の事が、大好きですのよ。
 ガイ。
 私の事見てはくれないのでしょうか?」


潤んだ瞳、願うような口調で。

君から言われた嬉しさと

自分から言えなかった悔しさと

複雑に絡まったように見える気持ちは

単純に一言で表せる。



「ずっと前から、見ていた。
 ナタリア、俺はね。

 君の事が、大好きなんだよ。」


きっと、顔は真っ赤。




恥ずかしさは隠せない 【ゼロしい】



いきなりのキス。

ほら、俺は慣れてるから

からかう感じで。



「・・・・!
 ゼロスっ!あんたいい加減にっ!!」


真っ赤なしいな。


あれ?


俺もなんか、恥ずかしくなってくる。


「ば、バーカ、お前。
 
 俺達、恋人だろ?」


なんなんだ、この初々しい気持ち。

恥ずかしさは隠せない。