ふとした時の10題



、見上げた空[ティトヒル]



見上げた空。

星が瞬いてとても綺麗だ。



「星が綺麗だなー・・・。」

「そう?貴方の瞳の方が私は好きよ。」


目をぱちくり。


「ヒルダ・・・、まじで?」

「マジよ?」


見上げた空、

星が瞬いてとても綺麗だ。

星に負けない瞳で

貴方を見つめてる。




、欲しくなるもの[モゼノマ]



「もーすけッッ!!」

「うぉっ!!?なんじゃ、なんじゃ!?」


欲しくなるもの。

包み隠さず貴方に。

だってちゃんと言わないと

気づいてくれないもんね。



「大好きっ!!」




、視線の向く先[ハロジュ]



「どこ向いてるのよ?」

「・・・ん?」


立ち寄った宝石屋。

自分から入ったのに、不機嫌になってしまう。

あんたの視線が私になかったから。


「これが、ハロルドに似合いそうだな。」


ボソッと聞こえないように言った彼の言葉。

前言撤回。

やっぱり貴方は私を見てるのよね。




、聴こえた声[ルクティア]



ティアが歌ってる。

白い世界で二人、夢だって気づく。

ティアの声が響いて耳の中にこだまするんだ。

あぁ幸せ。

このまま夢が終わらなきゃな。

ずっと聴いていたいな。




「起きなさいッッ!!」


はっと夢から覚める。

怒ったような声色。

こんな声でもティアはティア。

不思議と安心できる、ティアの声。


もうちょっと寝たふりしよう。

もうちょっと聴いていよう。




、感じたぬくもり[ガイナタ]



泣いてる君を

一生懸命 頑張って

抱きしめようと。


気づくんだ。

触れない、触れらない。

飛び越えて抱きしめたら

今までにないぬくもりが

伝わって伝わって。



「ナタリア、俺の胸で泣いてくれないか?」

こんなにも 人は温かいものなんだって また気づくんだ。




、抱きしめる[ハロジュ]



「ジューダスゥゥ!!」

「んぁっ!!?」


子に座ってた彼をギュッと抱きしめる。


「やめろ、息が出来ない。」

「喋れるんだから大丈夫よ。」

「死ぬ。」

「あら、私の胸で死ねるんなら幸せじゃない?」

「・・・・馬鹿か?」



紅くした顔で言ったって 説得力ないわよ?




、流れる涙[ティルアリ]



潤んだ瞳をしたアーリア。



「どうした!?」


もう二度と悲しい思いをさせたりしないって

思っていたのに

もうこんな瞳にさせてしまうなんて。



「・・・ティルキス、私はタマネギ切っていただけよ?」

「タマネギ!?どこだ、そんな奴!?」


もう、君しか見えないんだ。




、気付くこと[リファラ]



マンネリ化してない?

三日に一度はオムレツ。

リッドは仕事行って、 私も仕事して。

交わす言葉も一定になってない?


「なぁ、ファラ?」

「何?」


髪だって切ったのに気づいてくれやしない。


「何怒ってんだよ・・・。  

 そういえばさ、おまえ、髪切ったろ?」



「・・・うん!似合うかな?」


気付くこと。


たったそれだけで嬉しくなる事。




、思い出す、あんなこと[ルクティア]



「髪の毛、伸びたわね?」

「おぅ。・・・切った方がいいかな?」

「ううん?そうじゃないのよ。
 ただ、昔の貴方を思い出しただけ。」


もう昔って言えるのよね。

ちょっと前のことなのに。


「・・・見てくれててアリガトな。ティア。」

「そんな感謝される事じゃないわよ?
 いい思い出じゃない?」


ちょっと前の事だけど

本当に前のことみたいになってて

思い出せばまるで 昨日の事のようなの。


「俺とお前の関係は思い出なんかにさせないからな。」


真剣な顔で言われてしまった。

恥ずかしげもなく、堂々と。


こんな日のことも 何年かあとに話せればいいわよね。




10、こぼれる笑顔[ハロジュ]



「大好きだ」



その言葉、

その瞳、

その笑顔。


採っとけないからこそ

重要なものなの。


もっと私に

ちゃんと向かって

その言葉、 その瞳、 その笑顔。




私にください。










あとがき
お題を一気にUPです。
ティトヒル、モゼノマ、ハロジュ、ルクティア、ガイナタ、ティルアリ、リファラを
書いたのですが・・・・・。
リファラ初めて書いたんですけども、どうでしょうか?
あーいう王道系は妄想が本編で行われてしまうので書き辛いですね。[笑
ティルアリも初めてです、今プレイ中なのですが。
かっこ悪い王子ですいませんッッ。