し に逝く時も、一緒にいてくれますか
「好きだ、アーリア。」
いつでも思っていて
いつでも言葉にしていたい。
「・・・・ティルキス?」
少し照れながら、俺の名前を呼んだ。
可愛くて、俺まで照れてしまいそう。
いつでも一緒にいたい。
我が侭なのだろう。
「アーリアは?」
一緒に死ねるなら、
本望なのかもなんて。
「・・・いっておくけどね。」
ふぅとためいき。
少し伏せ目がちに。
「私も大好きなの。
貴方に負けないくらいに。」
ふいっとアーリアは、どこか遠くを見た。
照れながら、その可愛い顔を
空気にでも見せているかのように。
一緒に死ねるなら本望なんて
愚かな言葉だ。
死に逝く時も一緒になんて
重すぎる。
俺はなんて馬鹿なんだ。
「大好き、いやっ、愛してるぞ、アーリア!!」
死ぬなんて言葉、使う方が卑怯だ。
一緒に死ぬと言うくらいなら
同じような意味を違う言葉で作るなら
これからもずっと一緒にいてくれますか?
-fin-