朝日を待ちながら。






野宿の灯がともる。
寝ずの番はきついが朝日が見れると思うとなぜだかわくわくした。





「・・・ティトレイ?」
「うん?どうしたヒルダ。」

「寝れないの。・・・となり、いいかしら。」
「かまわねぇぜ。」



隣に座ったヒルダ。
キラキラと星が光る。

しばらくしてヒルダが口を開いた。

「夜っていいわ。」
「どうしてだ?」

「しずかで・・全部隠してくれる。
明けないで欲しいと思った事もあるわ。


疑問に思った。
夜は寝るための時間であり、起きたとき明けていなかったら気分が悪い。


「なに・・・?なんかあったの?」
「朝は来る。明けない夜があったら働けないだろ?」


ヒルダは俺の顔を見たあと
少し笑い、「あんたらしいわ。」と言った。

しばらく時間が経って

「今は朝も悪くないと思ってるわ。
あんたがいるからね。」

そう言ったヒルダは少し、俺に寄りかかる。





朝が好きになった君と朝日を待ちながら。









Fin



あとがき

お久しぶりティトヒル。
今TORやってます。なんか懐かしくなって書いちゃったり。